【「日本製」に拘った理由(後編)】

(前編から)

 また、細かな仕上げにも気を遣う日本人気質と、良い意味での職人としてのプライドが、チームワークとして機能し、ギター一本一本の仕上がりに反映される点も、同様に大きな強みと言えるでしょう。さらに掘り下げますと、何より日本の多くの楽器工場では、音楽が好きな製作スタッフ一人一人が、実際に製作の現場で作業にあたっているという点も見逃せません。実際に弾き手が作ったギターか、そうでないか・・・各工程での微妙な"さじ加減"の積み重ねは、ギターが単なる工業製品ではなく"楽器"として成り立つために、欠かすことの出来ない要素なのです。

 さて、当たり前と言えば当たり前ですが、日本製の量産のフルアコには、半世紀以上を生き抜いてきたヴィンテージ・ギターのような風合いはありません。有名ルシアーの製作したオリジナル・モデルの持つ存在感もありません。それでもなお、世界中のギタリスト達から高い人気を博しています。それは「楽器=道具」としての本来の用途に絞った時、サウンドや演奏性はもちろん、「仕上がりが美しい」「安定している」「壊れにくい」、そして「万一の時にも替えが効く」といった安心感も大きく関係していると思います。D'Angelico、D'Aquisto、Sadowsky、Gretsch・・・現在多くの日本製フルアコが、世界中の多くのギタリスト達に愛用され続けているのは、まさにそうした総合的なバランスが評価されてのことなのではないでしょうか。
 "AT101"は、ごくスタンダードかつリーズナブルなフルアコですが、サウンド、演奏性、品質的な安定性、そして販売価格のバランスにおいては、上記のように過去に評価されてきた日本製量産フルアコのどのモデルよりも、さらに高いレベルに達することを目標としております。そしてその目標達成のためには、やはり「日本製」以外に選択肢は無かったのです。



 
・完成したボディとネックは、下地を仕上げ、これから塗装工程へ
寺田楽器の製作スタッフ達は、20年以上のキャリアを持つベテランから20代の若手まで、皆音楽好きで、楽器好きで、そして全員がプレイヤーだ。たとえマスプロダクションのモデルであっても、「弾き手が作ったギター」には、代え難い安定感がある。


♪お問い合せ:渋谷駅前店3F 03-5467-1625♪


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